キャンドルナイトイン八潮

キャンドルナイトイン八潮

■■■シリーズ「しながわの思い」その1■■■

心のろうそくに灯をともした「キャンドルナイト イン 八潮」

~NPO法人八潮ハーモニー 鈴木旭さん インタビュー~

キャンドルナイト

このたび、新たに「みんなの旗の台」のブログライターになりました杉山ジョージです。
今後、不定期にはなりますが、旗の台のみならず、
品川区各所で思いを持って活動している人や活動する人々の思いが詰まったイベントを
レポートしていきます。

記念すべき第1回となる今回は、八潮地区で5回目を迎える夏の恒例イベント
「キャンドルナイト イン 八潮」」の裏側にある思いを
主催するNPO法人八潮ハーモニーの理事長、鈴木旭さん、
そして副理事長の渡辺広美さん、塚田常美さんに伺いました。

ジョージ「そもそも、八潮ハーモニーはいつから活動しているんですか?」
鈴木  「設立したのは2013年1月です。」
ジョージ「あれ?キャンドルナイトが今年5回目ということは、
     最初は皆さんが始めたものではないんですか?」
鈴木  「そうですね。ベースのメンバーは同じなんですけど、そもそもは
     八潮地区のまちづくりを目的にして集まった“協働まちづくり”の有志が
     企画しました。」
ジョージ「具体的なきっかけはなんだったんですか?」
鈴木  「東日本大震災です。当時は各地で慰霊や鎮魂を目的とした
     キャンドルナイトが行われていたんですけど、原点となる思いとしては
     同じです。ローエネルギーでサイレントの癒しのイベントとして
     震災が起こった2011年の7月16日に第一回目を行いました。」

キャンドルナイト イン 八潮

ジョージ「写真を見せていただきましたけど、本当に幻想的できれいですよね。」
鈴木  「そうですね。来ていただいた人たちからは本当に好評でした。」
ジョージ「震災というと、品川区は被災地のひとつ宮古市などと相互援助協定を
     結んでいるわけですけど、そういったこととも関係があるんですか?」
鈴木  「そこではないですね。実はもう一つ八潮でキャンドルナイトをやろうと思った
     理由があったんです。」
ジョージ「震災以外のところで、ということですか?」
渡辺  「間接的に関係しているのですが、やはり震災の影響で、
     地域のお年寄りたちが元気をなくしてしまっていると感じたことがありました。今まで地域の活動に
     積極的に参加してくれた方が全然来なくなってしまったり。
     やっぱり、ショッキングな出来事があると精神的なダメージがあるんですよね。」
鈴木  「やっぱり被災地の話をいろいろ聞いても、地域の大切さみたいなものを
     みんな感じたと思うんですよ。そういう中で、今回の震災でわかったことを
     自分たちの生活に置き換えたときにやっぱり今までの自分たちを反省した
     というところもあったと思います。」
ジョージ「第一回目というのはどのくらいのキャンドルを並べたんですか?」
渡辺  「勝島橋からかもめ橋までで2000個です。」
ジョージ「2000個!?簡単に用意できる数字じゃないですよね?」
塚田  「そうですよね。でも、やるとなったら地域でいろいろな人が動き出したんです。
     キャンドルの材料となるものを集める中でも、
     今まで話したことがないような人も協力してくれて。」
渡辺  「本当に自然発生的なものでした。直接キャンドル作りに関わらなくても、
     おにぎりを作ってきてくれる人がいたり、それぞれできることで
     協力をしてくれたんです。当日参加できなかった人も
     いろいろと協力してくれました。」
ジョージ「最終的にはどのくらいの人が参加したんですか?」
鈴木  「のべ300人くらいだったと思います。今でも思うんですけど、
     第一回目のキャンドルナイトが行われて、キャンドルに灯がともった時に
     それぞれの心の中にあるあかりにも火が灯ったんですよね。
     それからずっと最初の時のロウソクのモニュメントを必ず使っているんですよ。
     あの時の思いと感動がハーモニーの原点ですね。」
渡辺  「その時、一緒にいた人たちとは今でも挨拶したり、本当に幅広い世代で
     交流することができたと思います。やっぱりあの時、一緒にいたっていうのは
     何か絆が残っていると感じます。」

ジョージ「そこからスタートして今年で5回目。その間はどんな進化をしてきたんですか?」
渡辺  「地元の保育園や小学校など色々なところに声をかけたり、
     1回目を観た人が参加してくれたり。」
塚田  「あとは、近隣企業に協賛を得るために回りました。
     本当にひとつひとつ歩いて回りましたね。ほとんど飛び込みでしたね。」
鈴木  「そしたらたまたまその声をかけにいった会社の人がたまたま自分の
     知り合いだったりして、突破口になってくれたんですよね。」
塚田  「ほとんどダメ元でしたけど、少しずつ話を聞いてくれる人が増えてくれたりして
     本当に積み重ねですね。」
鈴木  「そして、今年からはまた新たな取り組みとして、一般の人たちに区画を解放して
     参加者を募集してみたんです。だから今年もまた新しいものになるとは思います。」

八潮ハーモニー

地域の絆深めること。これは八潮に限らず、あらゆる地域で課題になっていることだと
思います。そんな中、地域の人の思いと情熱で作られた一つのイベントが多くの人の
心にあかりを灯し、幅広い世代をつなげました。こういうイベントがもっと多くの地域で
行われるようになればとつくづく感じます。取材に伺う前に、リハーサル的に行われた
プレキャンドルナイトにお邪魔しました。その時に観た幻想的な光は本当に素敵でした。
それが、本番では運河の土手いっぱいに広がるわけで・・・その光景は、想像しただけで
心が震えます。ぜひ、皆さん足を運んでいただきたいと思います!

■第5回 キャンドルナイト イン 八潮
8月8日(土)京浜運河緑道公園 15:00~20:30 ※雨天順延はありません。

キャンドルナイトの他にも、手作りイベントや歌や合唱など多岐にわたる活動をしている
NPO法人八潮ハーモニー。活動について気になった方はぜひオフィシャルブログを
チェックしてください。
http://ameblo.jp/yashio-candle2012/

キャンドルナイトイン八潮” への2件のコメント

  1. 有難う御座います。新しい品川の文化創造の場になると思います。
    今後とも、引き続きご理解とご協力を賜ることができますならば幸いです。
    有難う御座いました。

  2. 私は、戸越銀座に住んでいますが「キャンドル ナイト in 八潮」の開催が毎年楽しみです〜‼️
    今迄、16回に亘り《東日本大震災復興支援バスツアー》を開催して来ましたが、身体を悪くして参加出来なくなり、
    「キャンドル ナイト in 八潮」で、東日本大震災の復興を祈っています…(^_^)
    ※皆様も一緒に祈りましよう‼️

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